1.サイコリッチT−70について 笑気吸入装置には、ガスの流出方式から、持続流出型(吸入ガスは流量計によって制御され、患者さんの換気量に関係なく持続的に流出する)と間歇流出型(吸入ガスはダイヤルをセットすることによって制御され、患者さんの吸入時にのみ流出し呼気時には停止する)の2種類があり、サイコリッチT−70は前者の持続流出型を採用しています。
持続流出型は、間歇流出型と比べて
●患者さんに無理な吸気努力をさせたり、吸入ガスを加圧して不快感を与えることもなく、自然で快適な吸入が行える。
●吸入ガスの濃度は換気量に左右されず常に一定である。
●耳障りな器械的作動音がない。
●鼻マスクの装着に必要以上に神経を使わずにすむ。
●吸入ガスの流量及び流出状態が常に確認できる。
等々…多くのメリットを有し、特にサイコリッチT−70では、予め総流量を設定しておけば混合比がワンタッチで調節できる新方式のガス混合機構を採用し、使い易さを向上させてあります。
2.各部の名称@流量ダイヤル
A濃度ダイヤル
B酸素ガス流量計
C笑気ガス流量計
D高濃度ボタン
E酸素フラッシュレバー
F混合ガス流出口
Gリザーババッグ
H加湿器
Iエアーインテークバルブ
J動力源酸素ガス取出口
3.操作の手順
@濃度調節つまみ(A)を左へ廻し、ダイヤルをOFFの位置からN2O 0%の位置にセットするとONの状態になり、酸素のみが流出します。
A流量調節つまみ(@)を廻しリザーババッグ(G)が患者さんの呼吸に応じて適度に膨らみ鼻呼吸が楽にできる程度に、酸素流量計(B)を見ながら総流量を設定して下さい。
B濃度調節つまみ(A)を更に左へ廻し、ダイヤルのN2O の%表示を確認しながら笑気濃度を徐々に上げ、濃度を設定して下さい。
C治療が終了したら、濃度調節つまみ(A)を右へ廻し、ダイヤルをN2O 0%の位置へ戻します。
D濃度調節つまみ(A)を更に右へ廻し、ダイヤルをOFFの位置に戻し、ガスの流出をとめて下さい。
4.ガスの供給について 笑気吸入鎮静器へのガスの供給方式は、ボンベと吸入装置との接続方式から携帯方式と中央方式の2種類があります。
携帯方式は、直接吸入装置にボンベを接続する方式で、吸入装置の架台に比較的小容量のボンベを取付けて移動させる移動式タイプがこれに該当します。
中央方式は、複数の大容量の酸素及び笑気ボンベを治療室から隔離した場所に設置し、ガスは天井又は床下などに設備された配管を通って治療室内の床や壁に設置されたアウトレットから供給され、さらに耐圧ホースによって吸入装置に接続、供給される方式で、一般に〔セントラルパイピングシステム〕と呼ばれています。この方式では、アウトレット内のソケットが酸素、笑気それぞれ径が異なるために、耐圧ホースのプラグを誤って他のガス用のソケットに差し込まれることのないようにできています。